祇園祭は日本三大祭（祇園祭、神田祭、天神祭）の一つである。壮麗な山鉾は動く美術館とも言われ京都の町に映えて美しい。８６９年に疫病が流行した。それがスサノオノミコトの崇りと恐れられ疫病退散のため八坂神社の祭礼として行われたのが祇園祭りの起源とされ、１１５０年の歴史がある。祇園囃子（ぎおんばやし）を響かせ壮麗な懸装品（けそうひん）をまとった山鉾が進む。 　２００９年、『京都祇園祭の山鉾行事』は国連教育文化機関（ユネスコ）の無形文化遺産に登録された。応仁の乱（１４６７〜１４７７年）で京都が焼け野原となって荒廃し四半世紀近く経った１５００年頃から過去の形を元にして現在の祇園祭の姿へ再現された。　『信長公記』には１５７８年６月１４日（陰暦）弓や長刀を持たずに信長が見物したという記録が見られる。しかし、４年後の１５８２年６月２日は本能寺の変。 　１８６４年６月５日には三条木屋町の池田屋へ集まっていた長州藩・土佐藩の尊王攘夷派志士を近藤勇や沖田総司ら新撰組が襲った池田屋騒動（池田屋事件）。都が賑わう祇園祭の頃に歴史に残る事件が起こった。
鉾は自重のみで７〜９トン余、屋根まで約８ｍ、鉾頭まで約２５ｍ（ビル1階は３〜４ｍ余）、囃子舞台は４畳半〜６畳、屋根方４人（電線等の障害調節）、車輪直径２ｍ。囃子方は祇園囃子を演奏し、車方は鉾の舵を取る。音頭取り２人（辻回し時は４人）は車方と曳手に合図を送る。曳手は４０〜５０人。
宵山の期間中、山鉾が出る付近の旧家が屏風など秘蔵の美術品を屏風祭(外部サイト)として公開している。