鹿苑寺(金閣寺)    地図案内      TOPへ戻る
 
  鎌倉時代にあった西園寺公経(さいおんじきんつね、1171〜1244、承久の乱で後鳥羽上皇の倒幕の企てを幕府に通報した)の別荘「北山第」(きたやまだい)を室町幕府第3代将軍・足利義満(1358〜1408)が譲り受け(1937年)山荘「北山殿」(きたやまでん)を作り、義満没後に寺となった。釈迦の舎利(お骨)をまつる舎利殿「金閣」が良く知られているので金閣寺という通称があるが、 正しくは鹿苑寺(ろくおんじ)で臨済宗相国寺派の禅寺。鏡湖池(きょうこち)の中央に葦原島(あしはらじま)が浮かび、大名が献上した赤松石、細川石、畠山石などの名石が配置されている。背後の衣笠山を借景とする室町時代を代表する池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)で国の特別史跡、特別名勝である。 義満は1392年に南北朝を合一させ、明と国交を再開し永楽帝から「日本国王」として冊封(さくほう、さっぽう)を受けた。北朝の後小松天皇(ごこまつてんのう、一休禅師の父)の行幸を仰いだ。義満の遺言で夢窓国師(むそうこくし)を初代住職(開山)に据え鹿苑寺と命名された。北山文化の中心地。1994年世界文化遺産で海外にも良く知られ外国からの観光客が多い。純白の雪化粧をした金閣が青空に映える美しさに誰もが心奪われる。
 
  一層は寝殿造、二層は武家造、三層は中国風の禅宗仏殿造(ぜんしゅうぶつでんづくり)で、二層と三層は漆の上に金箔が貼られている。
   
   
陸舟の松(りくしょうのまつ)   室町幕府第3代将軍・足利義満(1358〜1408)が愛した盆栽の松を義満が自分でここに植えたとされ樹齢は600年。舟の形になっていて義満はこれに乗って西方浄土に旅立つ事を心に秘めていたとも伝わる。鹿苑寺の回遊式庭園は極楽浄土をイメ−ジしているという。