天神社      奈良県桜井市大字小夫(おおぶ)神前田3147  地図案内
 
 
 天神社のケヤキは5世紀頃に在位した第23代 顕宗天皇(けんぞう てんのう)の頃に植樹されたとされるので樹齢は1500年余、幹周は11mに達する。堂々たる威容を持ち樹勢は良好である。社伝では当地は皇祖・天照大神が一時祀られた元伊勢であると言いこの小夫(おおぶ)は倭笠縫邑と称せられた時があったというが、笠縫邑の候補地は複数ある。
 顕宗天皇の父は皇位継承候補の市辺押磐皇子(いちのべのおしはのおうじ)だったが雄略天皇に狩りに誘われて射殺された。第23代顕宗天皇は兄の第24代 仁賢天皇(にんけんてんのう)よりも先に即位した。仁賢天皇の皇女が手白香皇女(6世紀前半、たしらかのこうじょ)で継体天皇の皇后となって第29代欽明天皇(〜571)を産んだ。